欧州自動車工業会(ACEA)が18日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の10月の新車乗用車の販売(登録)台数は95万3,615台となり、前年同月から7.8%減少した。コロナ禍の影響で急減していた販売は前月に3.1%増となり、9カ月ぶりにプラスとなったが、新型コロナ感染の再拡大を受けて多くの国が10月に外出制限を強化したことで、再び落ち込んだ。(表参照)
販売が増加したのはアイルランドとルーマニアだけだった。主要市場の下げ幅はスペインが21%、フランスが9.5%、ドイツが3.6%、イタリアが0.2%となっている。
欧米の主要メーカーでは、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が9.1%減となったほか、PSAグループ、BMW、ダイムラーが落ち込んだ。日本勢はトヨタが8%減、日産が14.4%減、マツダが38%減、三菱が29.8%減、ホンダが6.2%減と軒並み落ち込んだ。
EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は7.1%増の112万9,223台。英国は1.6%減の14万945台だった。