中国のタイヤ大手、山東玲瓏(リンロンタイヤ)は11月18日、セルビア法人のリンロン・インターナショナル・ヨーロッパが1億7,410万米ドルの増資を実施すると発表した。調達した資金は同国北部のズレニャニンで進める工場建設に充てる。同工場は2019年4月に着工し、11月30日までに第1期が完成する予定。
リンロンはセルビア法人の持ち株会社であるリンロン・オランダを通じて資本を増強する。増資額のうち1億3,050万ドルを投資子会社の香港天成投資貿易有限公司、残りの4,360万ドルをタイ法人のリンロン・インターナショナル・タイヤが引き受ける。
同タイヤ工場は総工費8億ユーロで、セルビア北部での投資として過去最大規模。1,200人を雇用し、年1,300万本を生産する計画だ。新工場の敷地面積は130ヘクタール、施設の占有面積は39万3,660ヘクタールで、施設面積は約50万平方メートルに及ぶ。工事は3期に分けて実施され、2021年の稼働開始と、25年の完工を予定する。