三井物産、オランダのトマト種子会社を買収

三井物産は26日、オランダのトマト種子会社トタム・シーズを買収することで合意したと発表した。トタムは革新的な技術を活用してトマト種子を開発し、生産・販売している企業。三井物産は同社に出資するオランダのトマト生産者団体と組み、新品種トマトの開発などに取り組む。

三井物産はトタムに75%を出資する。出資額は明らかにしていない。残る25%はオランダ最大のトマト生産者団体「プロミネント」が出資する。

トタムは環境制御型グリーンハウス栽培と呼ばれる光、湿度、温度、二酸化炭素(CO2)濃度などを人工的に制御するハウスで栽培されるトマトの種子を開発している。三井物産は同栽培法を採用している世界中の農家にトタムの種子を供給するほか、同栽培法に通じたプロミネントと提携し、三井物産の種子関連事業会社の技術開発力とプロミネントの知見を持ち寄ることでトマトの品種改良を進め、より競争力がある品種を開発していく方針だ。

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