露決済大手ヤンデックス・チェックアウト、国際事業開始

ロシアのモバイル決済大手ヤンデックス・チェックアウトはこのほど、国際決済サービスを開始することを明らかにした。月内に国際事業のブランド「ヨーマネー(YooMoney)」を立ち上げ、国内事業は「ヨーカッサ(YooKassa)」のブランドに変更する。

今回の動きは、国営金融・テクノロジー大手ズベル(旧ズベルバンク)が6月にヤンデックス・チェックアウトの株式をIT大手ヤンデックスから取得したことに伴うもの。同社はズベルとヤンデックスの合弁会社だったが、ズベルが株式25%を取得することで合意し、子会社化していた。

ヨーマネーは銀行カードや電子財布、非接触決済を含む20以上のオンライン決済サービスを提供する、ロシア語圏最大のオンライン決済事業者のひとつ。同社によると、サービスを採用するオンラインプラットフォームは12万、同社のモバイルアプリを通した1日の取引件数は400万に上る。

決済サービスでは製品やサービスを販売するオンライン事業者に対し、貸付や分割払いのほか、不正検出のためのシステムを提供している。オンラインマーケティング向けのコンテキスト広告サービスも手掛ける。

ヨーマネーの電子財布サービスは以前「ヤンデックス・マネー」として展開していた。消費者向け(B2C)サービスの利用者数は6,000万人に上る。

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