ホンダは13日、英南西部スウィンドンの自動車工場の操業を18日から21日まで4日間停止することを明らかにした。電子機器に使われる半導体が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う物流の混乱などで不足しているためで、部品不足による操業停止は12月以降で3度目となる。
半導体は世界的に不足している。メーカーがコロナ禍に伴う「巣ごもり需要」で販売が増えているスマートフォン、パソコン、タブレット端末向け半導体の増産を進めた結果、自動車向け半導体の需要に供給が追い付いていないことが背景にある。ホンダはコロナ禍による物流の混乱もあって、必要な量の半導体を確保できなくなったとして、4日間の操業停止を迫られた。
同社のスウィンドン工場は12月、英国とEUとのFTA交渉をめぐる混迷で英国企業が在庫を増やし、国内のコンテナ港に入荷する資材が急増して貨物が滞留したため部品が不足し、生産を一時停止。1月5~6日にも部品不足のため生産を停止していた。
ホンダは世界的な生産再編の一環として、シビックなどを生産する同工場を年内に閉鎖することになっている。