みずほ銀行は3日、セルビア開発庁と日系企業支援に関する業務協力覚書を交わしたと発表した。今後の経済発展が期待されるセルビアで同庁の持つ知見や情報を活かし、日系企業の新規進出と事業拡大を支援する。みずほ銀によると、邦銀が同庁と業務協力覚書を締結するのは初めて。
セルビア開発庁は直接投資の誘致や輸出支援、経済競争力の向上を目的に設立された。同国への投資を検討する企業に対し、きめ細かく一貫したサポートを提供している。
南東欧の中央部に位置するセルビアはEU加盟候補国。良質な労働力やコスト競争力、地理的な優位性を背景に、自動車産業を中心に多くの多国籍企業が拠点を構える。日系企業では自動車関連など約30社が進出している。 みずほ銀は2015年、中東欧進出企業へのサポートを目的にウィーン支店を開設。これまでにオーストリア、スロバキア、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア各国の投資促進機関とも業務協力覚書を交わした。