ユーロ圏の10~12月期GDP、0.7%減に下方修正

EU統計局のユーロスタットは9日、2020年10~12月期の域内総生産(GDP)の改定値を発表した。ユーロ圏のGDPは前期比0.7%減。2月中旬に発表された改定値の0.6%減から0.1ポイント下方修正された。(表参照)

前年同期比では4.9%減で、0.1ポイントの上方修正。一方、EU27カ国ベースのGDPは前期比0.5%減、前年同期比4.6%減で、それぞれ0.1ポイントの下方修正、0.2ポイントの上方修正となった。通年の成長率はユーロ圏がマイナス6.6%、EUが同6.2%だった。

10~12月期のマイナス成長は、前期に急回復した反動と、新型コロナウイルス感染の再拡大で各国が外出・営業制限を強化したことによるもの。ユーロ圏では個人消費が前期比3.0%減となり、前期の14.1%増からマイナスに転落。設備投資は1.6%増、輸出は3.5%増だったが、伸び率はそれぞれ前期の13.9%、16.7%から大幅に縮小した。

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