ロシアの大手銀行アルファバンクが、QRコードによるチップの支払いを自動化する技術を開発したスタートアップ企業のネットモネットを買収する。取引額は明らかにしていない。
ネットモネットは2019年の設立。QRコードを使うことでレストランなどでのチップの支払いをスマートフォンから行えるようにした。同社によると、システムを導入した店舗では支払額全体に占めるチップの割合が従来平均の5~6%から12%まで上昇。今年1月だけで8,600万ルーブル(約97万ユーロ)に上るチップが同社のシステムを通じて決済されたという。
同社の業績は新型コロナウイルスの流行に伴うロックダウン(都市封鎖)で一時低迷したが、昨夏以降は急速な回復を見せている。
ネットモネットの国内競合には金融・IT大手ズベル傘下のズベルフードがあるが、QRコードを用いる同社とは異なり、ユーザーはアプリをダウンロードする必要がある。