欧州委員会が4月30日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は110.3となり、前月の100.9から9.4ポイント上昇した。景況感の改善は3カ月連続。欧州で新型コロナウイルスワクチンの接種が加速し、コロナ禍収束の期待が高まっていることで、景気の先行きを楽観視する動きが広がっている。
ESIは長期平均の100を2カ月連続で上回った。すべての分野で前月から上昇。上げ幅は製造業が8.6ポイント、サービス業が11.7ポイント、消費者が2.7ポイント、小売業が9.1ポイント、建設業が5.2ポイントだった。
EUのESIは前月を9.4ポイント上回る109.7。主要国はスペインが9.1ポイント、フランスが8.5ポイント、ドイツが5.7ポイント、イタリアが5.3ポイントとなっている。