英政府は4月28日、自動運転車の「レベル3」の公道走行を年内に認める方向で検討していることを明らかにした。高速道路で自動車線維持システム(ALKS)を利用した低速走行を可能とする方針だ。
レベル3では運転手がハンドルから手を離し、周辺を監視することなく自動運転システムが運転に操作を任せることが可能となる。ただし、システムから要求があれば、運転手が主導で運転しなければならない。
ALKSはレベル3の自動運転で必要とされる技術で、運転手が操作することなく同一車線を低速で走行するシステム。問題が生じた際はシステムが警告し、運転手が反応しない場合は徐々に速度を落として停車する。
英運輸省はALKSを自動運転と定義し、高速道路を時速60キロメートル以下で走行できるようにする。年内の解禁に向けて、必要な高速道路交通法の改正に関する諮問作業を28日に開始した。
英国ではテスラなど一部の車種の自動運転が認められているが、運転手による周辺監視が義務付けられている。