EU統計局ユーロスタットが6日に発表したユーロ圏の3月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比12%増となり、前月の1.5%減から改善した。増加は3カ月ぶり。新型コロナウイルス感染防止対策として実施されている外出制限の緩和が進み、個人消費が持ち直したことが反映された。(表参照)
分野別では増加傾向が続いていた食品・飲料・たばこが1.1%減とマイナスに転じた代わりに、低迷していた非食品が25%増と急回復した。
EU27カ国ベースの小売業売上高は11.6%増。主要国はフランスが21.3%増と大幅に拡大したほか、スペインが13.7%、ドイツが5.5%の幅で伸びた。