EU統計局ユーロスタットが5日に発表したユーロ圏の3月の生産者物価(建設業を除く)は前年同月比4.3%の上昇となり、3カ月連続で伸びを記録した。原油価格の上昇でエネルギー価格が急上昇しており、上げ幅は前月の1.5%を大きく上回った。(表参照)
分野別ではエネルギーが10.3%の上昇。上げ幅は前月の2.3%から急拡大した。このほか中間財が4.4%、資本財が1.1%、耐久消費財が1.4%、非耐久消費財が0.4%の幅で伸びた。
EU27カ国ベースの生産者物価は4.5%上昇。下落したのはスロバキア、キプロスの2カ国だけだった。主要国の上げ幅はドイツとイタリアが3.0%、フランスが4.5%、スペインが6.3%となっている。