英の1~3月期GDPは1.5%減、3期ぶりのマイナス成長

英政府統計局が12日発表した同国の2021年1~3月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前期比1.5%減だった。新型コロナウイルス感染拡大を受けてイングランド全域でロックダウン(都市封鎖)が再実施された影響で、3四半期ぶりのマイナス成長となった。

首都ロンドンを含むイングランドでは、1月5日から3回目のロックダウンが実施された。その影響で同期は個人消費が3.9%、設備投資が2.3%の幅で減少。業種別ではサービス業、製造業がマイナス成長となった。

ただ、英国では新型コロナワクチンの接種が急速に進み、感染が落ち着きつつあり、ロックダウンは3月から段階的に緩和されている。3月のGDPは前月比2.1%増と復調した。順調にいけば6月下旬には全面解除される予定だ。このため、4~6月期以降は景気が急回復する見込みで、中央銀行のイングランド銀行は通年では7.25%のプラス成長になると予想している。

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