スウェーデン自動車大手のボルボ・カーは12日、年内の新規株式公開(IPO)を計画していることを明らかにした。上場を予定しているのはナスダック ストックホルム証券取引所。市況を見極めた上で最終決定する。
ボルボ・カーの親会社である中国自動車大手の浙江吉利控股集団は、同社を18年に上場する予定だった。しかし、市況が悪化したことから先送りを決定。2020年に傘下の吉利汽車とボルボを合併し、誕生する新会社を香港証券取引所とストックホルム証券取引所に上場する方針を打ち出したが、2月に同計画を撤回すると発表していた。
ボルボ・カーは電気自動車(EV)への切り替えを進めており、販売する新車を2030年までに全てEVにするという計画を3月に発表したばかり。EV化には巨額の資金が必要となることから、IPO実施によって株主基盤を拡大する。
IPOの規模など詳細は不明だが、上場後も浙江吉利が大株主になるという。