セーレンがハンガリーに自動車用合皮材の工場設置、欧州初の生産拠点に

セーレン(本社:福井、東京)はこのほど、ハンガリーに新会社を設置し、自動車用合皮シート材の生産を行うと発表した。欧州市場における供給体制を強化し、需要の増加に対応する。投資額は4,260万7,000ユーロ。同社にとって欧州初の生産拠点となる。

南西部のペーチに敷地面積23万平方メートル、施設面積2万6,000平方メートルの工場を設置する。生産能力は月40万メートル。今年11月の着工と来年9月の先行生産、12月の量産開始を予定する。新規雇用は170名。売上高は2023年に約88億円、24年には約110億円を見込む。また、これと併せてブダペストに新会社「セーレン・ハンガリー」(資本金9万ユーロ)を設立し、合成皮革および繊維製品の製造販売を行う。

セーレンは今後、環境意識の高い欧州で、軽量・高耐久かつ環境負荷が低い合皮シート材の拡販を進め、世界規模での事業拡大につなげる。

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