化学大手の独BASFは2日、触媒リサイクルを手がける米ゾディアック・エンタープライジズを買収したと発表した。使用済み触媒のリサイクル需要が拡大していることを受けたもの。買収額など詳細は明らかにしていない。
ゾディアックはテキサス州コードウェルを本拠とする企業。化学触媒などの産業廃棄物から貴金属を取り出す業務を行っている。金属のリサイクリングで排出される二酸化炭素(CO2)の量は鉱石から一次金属を精錬する場合に比べ最大90%少ないことから、リサイクルされた金属を使用することで企業はカーボンフットプリントを改善できる。
BASFはサウスカロライナ州セニカに貴金属リサイクル拠点を持つ。ゾディアックを買収したことで北米の貴金属リサイクル能力を拡大した。