6月のEU新車販売は10%増、4カ月連続で拡大

欧州自動車工業会(ACEA)が16日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の6月の新車乗用車の販売(登録)台数は104万8,143台となり、前年同月から10.4%増加した。販売増加は4カ月連続。(表参照)

販売増加は欧州で新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化した前年同月に激減した反動によるもの。コロナ禍前の19年6月と比べると約40万台少なく、依然として厳しい状況だ。伸び率も半導体不足の影響で4月の218%、5月の53%から鈍化した。

主要市場ではドイツが24.5%、スペインが17.1%、イタリアが12.6%の増加となった。フランスは14.7%減だった。

欧米の主要メーカーは最大手フォルクスワーゲン(VW)が22.5%増、ステランティスが10.3%増、BMWが16.1%増となったが、ルノーが17.9%、ダイムラーが11.3%、フォードが28.9%の幅で落ち込み、明暗が分かれた。

日本勢はトヨタが36.1%増、マツダが35%増。日産は18%減、三菱は29.6%減、ホンダは15.4%減と振るわなかった。

1~6月のEU新車販売は前年同期比25.2%増の536万1,857台。EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は6月が前年同月比13.3%増の128台2,503台、1~6月が前年同期比27.1%増の648万6,351台となっている。

上部へスクロール