独自動車部品大手のボッシュはこのほど、ハンガリーの電動パワーステアリング生産拠点であるマクラール工場に、2023年までに520億フォリント(1億4,450万ユーロ)超を投資する計画を発表した。電気自動車(EV)普及加速に伴う需要拡大に対応し、世界の自動車メーカーのサプライヤー拠点として増強する。政府が122億5,000万フォリント(3,400万ユーロ)を助成する。
マクラール工場への新規投資は◇長期的な競争力向上と生産能力増強のための措置◇新技術導入◇グループ内シェアードサービスセンター(SSC)新設――の3プロジェクトが対象。うちSSCはステアリング部門の全拠点に対し、販売サポート、品質管理、技術開発、戦略プランニング、データ保護、商品管理などのサービスを提供する。
現地子会社のロベルトボッシュ・オートモーティブ・ステアリングは2003年に設立。マクラールのほか、近隣のエゲルに油圧式ステアリングギアの生産拠点がある。両工場合わせて年間300万個を超えるステアリングシステム、部品を生産し、100社以上の自動車メーカーに供給している。