国際通貨基金(IMF)は7月27日に発表した最新の世界経済見通しで、ユーロ圏の2021年の予想成長率を4.6%とし、前回(4.6月)の4.4%から0.2ポイント上方修正した。新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、経済が正常化しつつあることから、景気が従来の予想より早いペースで回復すると判断したためで、22年の予想成長率も0.5ポイント引き上げ、4.3%とした。(表参照)
世界全体の21年の予想成長率は6.0%に据え置いた。ワクチン接種が進むユーロ圏や米国など先進国・地域の多くを上方修正したが、接種が遅れている発展途上国を引き下げた。
ユーロ圏の主要国はドイツが3.6%、フランスが5.8%、イタリアが4.9%、スペインが6.2%。ドイツとフランスは据え置き、イタリアは0.7ポイント上方修正した。スペインは0.2ポイントの下方修正となった。