EU統計局ユーロスタットが18日に発表した7月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比2.2%で、前月の1.9%から0.3ポイント拡大した。(表参照)
インフレ率は18年10月以来の高水準。原油価格の上昇などが物価を押し上げており、欧州中央銀行(ECB)が新たな目標とする2.0%を超えた。分野別の上げ幅はエネルギーが14.3%、工業製品が0.7%、サービスが0.9%だった。
ECBが金融政策で重視する基礎インフレ率(価格変動が激しいエネルギー、食品・アルコール・たばこを除いたインフレ率)は前月の0.9%を下回る0.7%にとどまっており、物価の基調は依然として弱い。
EU27カ国ベースのインフレ率は、前月を0.3ポイント上回る2.5%。主要国はドイツが3.1%、フランスが1.5%、イタリアが1.0%、スペインが2.9%となっている。