英新車生産、7月は56年以来の低水準

英自動車工業会(SMMT)が26日に発表した7月の新車生産台数は5万3,438台となり、前年同月から37.6%減少した。半導体不足と新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限で人員が足りないことが響き、7月の実績としては1956年以来の低水準に落ち込んだ。

半導体は世界的に不足しており、自動車各社が対応に苦慮している。さらに、英国では当局が運用している新型コロナ感染者と接触した人を追跡するアプリで警告を受け、自主隔離を求められる人が急増し、自動車工場の従業員が不足するというダブルパンチに見舞われ、同月の自動車生産が急減した。

生産減少は2月以来。1~7月期の生産台数は前年同期比18.3%増の55万2,361台となったが、コロナ禍前を28.7%下回る水準だ。

電気自動車(EV)、ハイブリッド車などエコカーが7月の生産に占める割合は26%で、過去最高を更新した。

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