英大手銀行のバークレイズは26日、インド事業拡大に向けて、現地法人に300億ルピー(約450億円)を超える資本を注入すると発表した。コロナ禍で大きな打撃を受けたインド経済が回復していることから資本を増強し、法人向け融資などを強化する。
バークレイズによると、資本注入は法人向けサービスのほか、投資銀行、富裕層を対象とするプライベートバンキング部門の強化が目的。インド事業に対する1回の資本注入としては過去最大で、投下資本の総額は830億ルピーを超えるという。
同行はインドで2011年に個人向け業務を閉鎖するなど同国の事業を縮小した時期があったが、このところ再び拡大に転じており、債券を引き受けるデット・キャピタルマーケット(DCM)でのシェアは1位となっている。2月にはグジャラート州の国際金融テックシティー(GIFTシティー)に国際銀行部門の支店を開設した。