スロバキアの最低賃金が、2022年から646ユーロに引き上げられる。現在から3.7%上昇し、23ユーロの増額となる。クラジニアック労働相が23日、労使それぞれの代表機関と政府を交えた三者交渉での合意を受けて明らかにした。新最低賃金額を2年前の平均賃金の57%に設定するという自動引き上げ規定に従って決定された。
労組を代表する労働組合連合(KOZ)は、自動引き上げ率を60%に改正し、来年の平均賃金を680ユーロとするよう要求していた。これに対して経営側は、コロナ禍の影響を理由に57%に据え置くことを強く求め、最終的にこれで合意した。
現地通信社TASRによると、スロバキア雇用者連合会(AZZZ)は、将来的には自動引き上げ率を60%に改正することを支持する考えだ。工業・運輸連合会(APZD)と全国雇用者同盟(RUZ)も同様の立場を表明している。