ユーロ圏の小売業売上高、8月は横ばい

EU統計局ユーロスタットが6日に発表したユーロ圏の8月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比で横ばいにとどまった。新型コロナウイルス感染防止対策として実施されてきた営業・行動制限の緩和、前年にコロナ禍の影響で大きく落ち込んだ反動で増加が続いていたが、ここにきて失速している。(表参照)

小売業売上高は7月まで5カ月連続で伸びを記録していた。ただ、上げ幅は5月から鈍化傾向にあった。8月は前年同月に巣ごもり需要を追い風に拡大した食品・飲料・たばこが1.9%減とマイナスになったほか、非食品も上げ幅が前月の4.5%から1.3%に縮小した。

EU27カ国ベースの小売業売上高は1.1%増。主要国はドイツが0.4%増となったが、フランスが2.1%、スペインが1.3%の幅で低迷した。●

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