チェコでハイブリッド車の販売急増、完全EVは減少

チェコ自動車輸入事業者協会はこのほど、2021年のハイブリッド車(HV)の販売台数が前年比82%増の2万3,000台に急増したことを明らかにした。うちプラグインハイブリッド車(PHV)の販売台数は3,736台で、前年から89%増加した。一方、バッテリーの電気のみで走る完全電気自動車(BEV)の販売台数は19%減の2,393台だった。HVを含む電動車の販売台数は同国の自動車販売台数全体の20%を占めた。

メーカー別のHVの販売台数を見ると、トヨタが5,835台で最も多く、米フォード(3,022台)、スズキ(2,265台)が続く。国内メーカーのシュコダは4位(2,036台)だった。

トヨタ現地子会社のペレシュカ社長によると、同国ではHVの人気が、助成制度がないものの高まっており、同社が同国で販売した乗用車の75%がHVだった。特にHVの割合が大きかったのは高級ブランドのレクサスで、全体の90%以上を占めた。

シュコダのBEVの販売台数は832台だった。独フォルクスワーゲン(286台)、韓国現代自動車(283台)が続いた。シュコダの販売台数には人気SUV「エンヤク」741台が含まれている。

チェコは水素燃料の供給施設が未整備だが、燃料電池車(FCV)のトヨタ「ミライ」が8台と現代自動車の「Nexo」が1台新車登録されている。

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