ノババックスのワクチン、英国が承認

英国の医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は3日、米バイオ医薬品会社ノババックスが開発した新型コロナウイルスワクチンの使用を承認したと発表した。英国での新型コロナワクチン承認は米ファイザーと独ビオンテック、米モデルナ、英アストラゼネカ、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製に続く5件目となる。

ノババックスのワクチンは、世界で主流のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンとは異なる組み換えたんぱく質ワクチンと呼ばれるタイプ。英国では18歳以上を対象に、3週間の間隔をあけて2回接種する。

英国での組み換えたんぱく質ワクチン使用は初。同国では12歳以上の91%が少なくとも1回のワクチンを接種したが、副反応への懸念から頭打ちとなっている。長年にわたってB型肝炎、子宮頸がんなどの予防のため使われてきた同タイプのワクチンが利用可能となることで、これまで拒否してきた人が安心感を持ち、接種が進む可能性がある。

同ワクチンはEUで12月に承認。1月31日には緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)に申請した。

昨年6月の米国での治験では、デルタ株を含む従来株に対する90%を超える効果が確認されている。12月にはオミクロン株にも有効という結果が示された。

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