欧州自動車工業会(ACEA)が17日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の1月の新車乗用車の販売(登録)台数は68万2,596台となり、前年同月から6.0%減少した。サプライチェーンの混乱に伴う半導体不足で新車供給が滞り、販売が低迷する状況が続いている。
販売減少は7カ月連続。1月の販売台数としては、前年に続いて過去最低を更新した。ただ、このところ2ケタに達していた下げ幅は大きく縮小し、改善の兆しが出てきた。
主要市場はフランスが18.6%減、イタリアが19.7%減と低迷が続く。一方、ドイツは8.5%増、スペインは1.0%増となり、プラスに転じた。
欧米の主要メーカーは、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が7.0%減となるなど軒並み落ち込んだ。日本勢はトヨタが9.7%増、マツダが17.0%増、三菱が1.9%増、ホンダが10.7%増と健闘した。日産は22.2%減で、唯一振るわなかった。
EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は2.4%減の82万2,423台。英国は27.5%増の11万5,087台だった。