ポーランド、衛星技術開発で米バージン・オービットと協同

ポーランド宇宙局(POLSA)は16日、英コングロマリット、バージングループ傘下の米バージン・オービット(Virgin Orbit)と、衛星打ち上げ技術開発に共同で取り組むことで覚書を交わした。ロサンゼルスでの調印式に立ちあったノヴァク開発技術相によると、同合意はポーランドが国家衛星システムを構築する新たな段階に入ったことを意味する。

覚書によると、POLSAは国内での衛星打ち上げでバージン・オービットと協力する可能性を視野に入れ、同社のキャリア・ロケット「ローンチャーワン(LauncherOne)」によりポーランドの経済や科学にどのような利益がもたらされるかを検討する。科学、技術、エンジニアリング、数学分野で総力を結集し効果を最大化するためのロードマップも策定する。一方、バージン・オービットは地上でのサポートやキャリア・ロケットなど、ポーランドの要求に沿ったソリューションを提供する。

ノヴァク開発技術相は、ナビゲーション、地球画像、通信などの新テクノロジーの開発は、ポーランドにとって「国家の安全を確保し、危機状況を克服するうえで代替のないもの」で、ロシアに欧州の平和が脅かされている現状において特に重要であると強調した。

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