ハイネケンとカールスバーグ、ロシアから撤退

欧州ビール大手のハイネケン(オランダ)とカールスバーグ(デンマーク)は3月28日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、ロシア事業から撤退すると発表した。両社にとってロシアは重要市場で、撤退によって多額の損失が生じるが、欧米企業のロシア離れに乗り遅れないことを優先した。

ハイネケンはロシアへの輸出、新規投資の停止を表明済みだったが、事業も売却し、完全撤退する。売却で利益は得ないため、約4億ユーロの損失が生じる。

カールスバーグはロシア最大のビールメーカー、バルティカの親会社で、ロシアビール市場で27%のシェアを持つ。同社もロシア事業を売却し、撤退する。「多額の減損損失が生じる」としている。

欧米のビール大手では、世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)が「バドワイザー」ブランドのロシアでの販売を停止している。

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