セルビア中銀が9年振りに利上げ、政策金利1.5%に

セルビア中央銀行(NBS)は7日、政策金利を0.5ポイント引き上げ、1.5%に設定した。利上げは2013年2月以来。ウクライナ戦争が物価を押し上げる中、インフレ圧力が予想を超えて高まっていることから9年ぶりの利上げに踏み切った。

2月のインフレ率は8.8%に上昇し、中銀目標(1.5~4.5%)の上限値を6カ月連続で上回った。食品とエネルギー価格の上昇が大きい。今後について中銀は、為替相場の安定維持と金融の引き締め策により今年末ごろにディスインフレ効果が現れると予想している。

中銀は声明で、新型コロナの流行に伴う不確実性はウクライナ危機により強まり、世界のエネルギー価格、農産物、および金属価格の大幅な上昇をもたらしたと指摘。今後の金融政策はこれらの要因の動きと、その結果として生じるインフレ圧力の強さや持続性を評価したうえで決定するとした。

中銀は2020年12月、インフレ率の低迷を理由に政策金利を史上最低の1%に設定し、その後は据え置いてきた。

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