欧州自動車大手ステランティスは4月28日、セルビア中部クラグイェバツの工場における電動車生産に向け、同国政府と総額1億9,000万ユーロを共同投資する契約を結んだ。同国のブチッチ大統領によると、政府の出資額は4,800万ユーロ。2024年初頭の生産開始を見込んでいる。同国で電動車が生産される初のケースとなる。クラグイェバツ工場は同社と政府の合弁FCAセルビアが運営しており、出資比率はそれぞれ67%、33%となっている。
ステランティスは2030年までにグループ全体で100車種の電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)を投入する計画だ。セルビアでは「フィアット500L」のHVモデルまたは「パンダSUV」のEVモデルを生産すると目されている。
ブチッチ大統領は電動車の振興に向け、充電ステーションの数を増やすとともに、より多くの再生可能エネルギー源を確保して安価な電力を供給する必要があると述べた。