ヘンケル、洗剤・ボディケア用品部門統合で2千人削減

化学大手の独ヘンケルは5日、従業員2,000人を削減すると発表した。家庭用洗剤とボディケア用品部門の統合に伴う措置。販売・管理部門を中心に全従業員の約10%を整理する。14年ぶりの大型人員削減となる。

同社は1月、両部門を新設の「コンシューマー・ブランズ」部門に統合する計画を打ち出した。収益力の高いブランドに経営資源を絞り込んでコストを削減し、競争力を強化する意向だ。生産、物流、広告、マーケティング分野でシナジー効果を引き出し、中期的にコストを5億ユーロ圧縮。削減されたコストの一部は投資へと振り向ける。

事業再編に伴い成長率や収益力が低い事業は売却ないし停止する。売上高で計10億ユーロの事業・ブランドが現在、売却・停止の候補となっている。リストラ費用3億5,000万ユーロを見込む。

これらの措置によりコンシューマー・ブランズ部門の売上成長率(内部成長ベース)で中長期的に3~4%を実現。売上高営業利益率(調整済みベース)では10%台半ばを目指す。

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