欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/10/27

西欧

フィリップスが赤字転落、医療機器部門の収益悪化で

この記事の要約

欧州電機大手のフィリップス(オランダ)が20日発表した2014年7~9月期(第3四半期)決算で、1億300万ユーロの純損失を計上し、前年同期の黒字(2億8,100万ユーロ)から赤字に転落した。医療機器部門の収益悪化、中国 […]

欧州電機大手のフィリップス(オランダ)が20日発表した2014年7~9月期(第3四半期)決算で、1億300万ユーロの純損失を計上し、前年同期の黒字(2億8,100万ユーロ)から赤字に転落した。医療機器部門の収益悪化、中国・ロシアの需要低迷が響き、営業損益(EBITDAベース)も5億6,400万ユーロの黒字から700万ユーロの赤字に転落。売上高は1%減の55億4,700万ユーロに落ち込んだ。

医療機器部門のEBITDAは前年同期の黒字(3億2,900万ユーロ)から1億5,100万ユーロの赤字に転じた。同業マシモとの訴訟に絡む引当金(3億6,600万ユーロ)と、米クリーブランド工場の生産停止に伴う4,900万ユーロの棚卸資産評価損が大きな減益要因となった。マシモとの裁判では敗訴を受けて控訴している。