欧州経済ウオッチャー

英がプラスチックごみ削減、全小売店でレジ袋有料化

英政府は11日、プラスチックの消費抑制を柱とする向こう25年間の環境対策を発表した。レジ袋有料化の対象を拡大したり、プラスチック容器包装の削減を促すなどして、2042年までに不要なプラスチックごみをなくすことを目指す。

11月のユーロ圏失業率8.7%、09年1月以来の低水準に

ユーロ圏で景気の緩やかな回復に伴い、雇用の改善が進んでいる。EU統計局ユーロスタットが9日発表したユーロ圏の2017年11月の失業率は8.7%となり、前月の8.8%から0.1ポイント低下。2009年1月以来の低水準となっ

EU主導でスパコン開発強化、20年までに10億ユーロ拠出

欧州委員会は11日、世界最高水準のスーパーコンピュータを核とする高性能コンピュータ(HPC)のインフラ構築に向け、EUと加盟国が共同で2020年までにおよそ10億ドルを投じる計画を発表した。欧州に独自のHPCシステムを確

独の17年成長率は2.2%、06年来の伸び率に

ドイツ連邦統計局が11日発表した2017年の国内総生産(GDP)は物価調整後の実質で前年比2.2%増(速報値)となり、06年来の高い伸びを記録した。プラス成長は8年連続。個人消費を中心に内需が全体を強く押し上げた。 17

11月のユーロ圏鉱工業生産指数1%上昇、2カ月連続プラスに

EU統計局ユーロスタットが11日発表したユーロ圏の2017年11月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比で1%上昇し、2カ月連続のプラスとなった。上げ幅は前月の0.4%から拡大した。(表参照) 分野別では中間財

ユーロ圏景況感、12月も改善

欧州委員会が8日発表したユーロ圏の2017年12月の景況感指数(ESI、標準値100)は116となり、前月から1.4ポイント上昇した。景況感の改善は7カ月連続で、2000年10月以来の高水準に達した。 分野別では製造業が

ユーロ圏小売業売上高、11月は2.8%増

EU統計局ユーロスタットが8日発表したユーロ圏の2017年11月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比2.8%増となり、伸び率は前月の0.2%から大幅に拡大した。食品・飲料・たばこが1.6%増、非食品が4.1%

ユーロ圏生産者物価、11月は2.8%上昇

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の2017年11月の生産者物価(建設業を除く)は前年同月比2.8%の上昇となり、伸び率は前月の2.5%から拡大した。(表参照) 分野別の伸び率は中間財が3.2%、エネルギ

デンマーク製薬ノボ・ノルディスク、アブリンクス買収提案

デンマーク製薬大手のノボ・ノルディスクは8日、ベルギー同業アブリンクスに26億ユーロでの買収を提案したと発表した。血液疾患治療薬部門の強化が狙いだが、アブリンクスは買収額を不満として拒否している。 アブリンクスは血栓性血

スウェーデン通信大手テレ2、CATVのコムヘムを買収

スウェーデン通信大手のテレ2は10日、同国のケーブルテレビ(CATV)、ブロードバンドサービス事業者コムヘムを買収することで合意したと発表した。買収額は270億スウェーデンクローナ(約3,684億円)。これによってテレ2

英GKNがメルローズの買収案を拒否

英エンジニアリング大手GKNは12日、英投資会社メルローズ・インダストリーズが提示した買収案を拒否したと発表した。買収案はメルローズが一方的に提示したもので、GKNを過小評価していると説明している。GKNはまた、自動車部

仏ケリング、プーマの経営権放出

高級ファッション大手の仏ケリングは11日、独スポーツ用品会社プーマの経営権を手放す意向を表明した。経営資源をファッション分野に絞り込む戦略に基づく措置で、保有するプーマの株式86.3%のうち約70%を自社の株主に現物配当

コンチネンタル、日本初のセルラーV2X実証に参加

自動車部品大手の独コンチネンタルは12日、車両とあらゆるものをつなぐ通信技術であるセルラーV2Xの実証試験を日本で共同実施すると発表した。日本初のセルラーV2X実証試験で、コンチネンタルのほか、日産自動車、NTTドコモ、

三和ホールディングス、独子会社が英社を買収

三和ホールディングスは9日、100%子会社の独ノボフェルムグループが英国で産業用ドアのサービス事業を展開するボルトン・ゲート・サービス(BGS)を買収したと発表した。事業のグローバル化の一環。買収金額は明らかにしていない

エボニック、必須アミノ酸で中国企業と提携

特殊化学大手の独エボニックは11日、中国同業の阜豊集団と戦略提携で合意したと発表した。必須アミノ酸製品の製造を阜豊に委託することで、生産効率を高めるとともに、グローバルな供給体制を構築し、経営資源を販売、サービス、技術分

インフィニオン、自動運転で百度と提携

半導体大手の独インフィニオンは9日、中国IT大手の百度と自動運転分野で提携すると発表した。インフィニオンは百度が主導する自動運転の開発計画(アポロ計画)に参加。マイクロコントローラーやレーダー・ライダーセンサーチップなど

GSユアサがハンガリーに新工場、リチウムイオン電池生産へ

自動車バッテリー大手のGSユアサは11日、ハンガリー子会社のGSユアサ・ハンガリーを通じて北東部のミシュコルツにリチウムイオン電池工場を建設すると発表した。新工場の敷地面積は14万平方メートルで、当初の年産能力は50万個

ポーランド政府、EV普及促進案を採択

ポーランドが電気自動車(EV)の普及に向けた取り組みを進めている。政府は5日、EVやハイブリッド車(HV)などの普及を促進するための法案を採択。2027年までに186億ズロチ(約45億ユーロ)を振興費として国と地方政府の

シーメンス、ハンガリーの鉄道システム設置事業を受注

電機大手の独シーメンスがハンガリー子会社を通じ、同国の鉄道通信システム導入事業を受注した。ハンガリー政府の公告によると、同社が受注したのはブダペスト近郊のサーゼハロムバッタと中部のプスタサボルチを結ぶ26.3キロに及ぶ区

中国製の電動自転車、欧州委が反補助金調査開始

欧州委員会は12月21日、中国製の電動自転車に対する反補助金調査を開始したと発表した。中国のメーカーが政府の補助金を後ろ盾にして不当な廉価でEU市場に輸出している疑いが浮上しているためで、反ダンピング問題に続く調査となる

非ETS分野で30年までに温効ガス30%削減

欧州議会とEU加盟国は12月21日、EU排出量取引制度(EU-ETS)でカバーされていないセクターにおける2030年までの温室効果ガス排出削減目標を設定し、各加盟国に割り当てる「努力分担に関する規則(Effort Sha

欧州委がポーランドへの制裁手続き開始を勧告

欧州委員会は12月20日、ポーランドの司法制度改革が政府による司法への介入を可能にし、EUの基本理念である「法の支配」に反するとして、EUでの議決権停止を含めた制裁手続きに入るよう加盟国に勧告した。加盟国に対する制裁で議

ルフトハンザのエア・ベルリン資産取得、欧州委が承認

欧州委員会は12月21日、経営破たんした独航空2位エア・ベルリンの一部資産をルフトハンザ航空が取得する計画を承認したと発表した。ただ、取得対象となる資産は競争上の問題により、当初の計画から大幅に縮小する。 ルフトハンザは

12月のユーロ圏インフレ率、1.4%に縮小

EU統計局ユーロスタットが5日発表した2017年12月のユーロ圏のインフレ率(速報値)は前年同月比1.4%となり、前月の1.5%から0.1ポイント縮小した。ユーロ圏では景気、雇用の回復が進んでいるが、物価の基調は依然とし

ユーロ圏労働コスト上昇率、7~9月は1.6%に縮小

EU統計局ユーロスタットが12月19日に発表したユーロ圏の2017年7~9月期の労働コスト(時間当たり)上昇率は、物価変動を加味しない名目ベースで前年同期比1.6%となり、前期の1.8%から0.2ポイント縮小した。(表参

ユーロ圏建設業生産高、10月は2%増

EU統計局ユーロスタットが12月19日に発表したユーロ圏の10月の建設業生産高(季節調整済み、速報値)は前年同月比2%増となり、9カ月連続で伸びた。伸び率は前月の3.5%を大きく下回った。(表参照) 分野別では建築が2.

吉利、商用車大手ABボルボの筆頭株主に

中国自動車大手の浙江吉利控股集団は12月27日、スウェーデンの商用車・重機大手ABボルボに8.2%を出資し、筆頭株主になると発表した。傘下のスウェーデン乗用車大手ボルボ・カーに続き、経営に参加することになる。 吉利はスウ

ヒア、独自動車部品大手2社が出資

デジタル地図大手のヒア(オランダ)は4日、独自動車部品大手のボッシュとコンチネンタルが同社にそれぞれ5%を出資すると発表した。コンチネンタルとは自動車分野での協力関係を拡大する。ボッシュとはデータを活用したサービスでシナ

ダイムラー、仏配車サービス最大手を買収

自動車大手の独ダイムラーは12月21日、仏配車サービス最大手プレヴェを買収することで合意したと発表した。モビリティーサービス事業の国際化を一段と推し進める考えで、同分野の有力企業である米ウーバーに対抗する。買収金額と出資

マリンクロット、米バイオ医薬品会社を買収

アイルランドの特殊医薬品会社マリンクロットは12月26日、バイオ医薬品の米スキャンポ・ファーマシューティカルズを買収すると発表した。買収金額は負債を含め約12億ドル。マリンクロットはスキャンポの便秘薬「アミティーザ(Am

ロシュ、米がん治療薬メーカーを買収

スイス製薬大手のロシュは12月22日、米同業イグナイタを17億米ドルで買収すると発表した。がん治療薬部門の強化が狙い。2018年上期の買収手続き完了を予定している。 ロシュはイグナイタの全株式を取得する。1株当たりの買い

ネスレ、紅茶2ブランドを売却

食品・飲料大手のネスレ(スイス)は12月18日、米子会社ネスレ・ウォータズ・ノース・アメリカが紅茶ブランド「リーフ・ティー」「トレードウインズ」を米投資会社ファイアーマン・キャピタル・パートナーズと飲料メーカーのダンズ・

17年の英新車販売は5.7%減、ディーゼル車の低迷など影響

英自動車工業会(SMMT)が5日発表した2017年の新車販売(登録)台数は前年比5.7%減の254万台となり、8年ぶりの大幅な減少を記録した。課税強化が懸念されるディーゼル車の販売が大きく落ち込んだほか、英国のEU離脱決

AGCチェコ、工場自動化などに3.5億コルナ投資

旭硝子の自動車ガラス部門であるAGCオートモーティブは今年、チェコ北中部のフデジツェ工場に約3億5,000万コルナ(約1,400万ユーロ)を投資する計画だ。製造工程の自動化とフロントガラス生産の刷新、従業員の福利厚生の拡

三菱日立パワー、ポーランドのガス火力発電設備が稼働

三菱日立パワーシステムズ(MHPS)はこのほど、ポーランドのコジェニッチェ火力発電所の11号機に納入した超々臨界圧設備が運転を開始したと発表した。同設備は出力が同国最大規模の107万5,000キロワットで、高品位炭の瀝青

露ヤンデックスとズベルバンク、EC合弁設立で合意

ロシア検索サイト最大手のヤンデックスはこのほど、同国最大手銀行ズベルバンクと電子商取引(EC)事業部門「ヤンデックス・マーケット」を母体とする合弁会社を設立することで最終合意したと発表した。資本金は600億ルーブル(8億

ウクライナの新LCCスカイアップ、4月に運航開始

ウクライナの新格安航空会社(LCC)スカイアップが今年4月から運航を開始する。初年度に国内・国際定期便に加え、国際チャーター便も就航させ、約65万人のウクライナ人乗客獲得を目指す。 国際定期便は首都キエフとバルセロナ、ド

トルコ食品最大手、ビスケット子会社株を英子会社に売却

トルコ食品最大手のユルドゥズ・ホールディングはこのほど、菓子事業を統括する英子会社プラディスにビスケット事業子会社であるウルケル・ビスキュヴィの株式1億260万株を20億トルコリラ(4億4,100万ユーロ)で売却したと発

英離脱後の移行期間、20年12月末が期限に=欧州委

欧州委員会は12月20日、EUと英国の離脱交渉で新たな焦点となる「移行期間」をめぐる協議の指針を示すEU指令案を発表し、同期間の期限を2020年12月末とする方針を打ち出した。英国側が要望する期間と比べて3カ月短い設定と

EU銀行の英支店、現状のまま営業可能に=英中銀

英中央銀行のイングランド銀行は12月20日、英国内に支店を置くEUの大手銀行が英のEU離脱後も現在と同じ形態で事業を継続することを認める方針を打ち出した。金融街シティーが英のEU離脱後も国際金融拠点としての地位を維持でき

EUがダンピング認定の新ルール導入、中国念頭に

EUは12月20日、域外からの輸入品が不当廉売(ダンピング)と認定する際の判断基準を定めた新ルールを導入した。鉄鋼などの過剰生産が問題視されている中国を念頭に、「国家の介入」によって国内価格を大幅に下回る価格でEU市場に

欧州委がオランダのイケア税優遇も問題視、本格調査を開始

欧州委員会は12月18日、オランダ当局の家具チェーン大手イケア(スウェーデン)に対する税優遇措置が違法な公的支援に当たる疑いがあるとして、本格的な調査を開始したと発表した。 欧州委が問題しているのは、イケアが世界各地のフ

露中銀が今年6度目の利下げ、政策金利7.75%に

ロシア中央銀行は15日、主要政策金利の7日物入札レポ金利を8.25%から0.5ポイント引き下げ、7.75%とすることを決めた。下げ幅は市場予測の0.25ポイントを大幅に上回った。 利下げは今年6度目。18日から新金利を適

BASF、ポーランドの自動車排ガス触媒工場を拡張

化学大手の独BASFは11日、ポーランド南西部のシロダ・シロンスカにある自動車排ガスの触媒工場を拡張すると発表した。生産ライン増設に加え、同社の触媒とフィルターを小型のディーゼル、ガソリン車に装備する設備も整備する。工場

エストニアの電気機器メーカー、スウェーデン企業を買収

エストニアの電気機器メーカー、ハルユ・エレクテルは12日、スウェーデンの技術商社セバブと、同社の子会社でプレハブ施設を製造するグリテクを買収する発表した。買収額は360万ユーロ。両社はハルユ・エレクテルの完全子会社となる

東欧保険最大手VIG、クロアチア子会社を合併

東欧保険最大手のウィーン・インシュアランス・グループ(VIG、オーストリア)は11日、クロアチアの2子会社を来年4月末日付で合併させると発表した。保険商品の銀行窓販(バンカシュアランス)事業を強化する狙いがある。 VIG

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