2013/1/2

コーヒーブレイク

ウォッカ価格上昇~ロシア

この記事の要約

ロシアにおけるウォッカの最低販売価格が年初から大幅に引き上げられた。最も安い500ミリリットル瓶は従来の125ルーブルから170ルーブル(4.2ユーロ)となった。\ これは、高アルコール飲料に対する課税強化に伴うものだ。 […]

ロシアにおけるウォッカの最低販売価格が年初から大幅に引き上げられた。最も安い500ミリリットル瓶は従来の125ルーブルから170ルーブル(4.2ユーロ)となった。

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これは、高アルコール飲料に対する課税強化に伴うものだ。アルコール飲料に対する消費税額は、純アルコール換算で1リットル当たり300ルーブルから400ルーブルに引き上げられた。このため、ウォッカだけでなく他の蒸留酒も高くなったという。政府の方針によれば、2015年までに最低販売価格は250ルーブルまで引き上げられる見通し。

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専門家によると、今回の措置の背景には、歳入増加とならんで、アルコール依存症の問題があるという。

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世界保健機関(WHO)によると、ロシア人は純アルコール換算で、年1人あたり平均15.7リットルを消費している。これは世界平均の2倍以上で、今も増え続ける傾向にある。

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特に、将来の見通しが立たない地方では、酒で不安を紛らわす人が多い。また、危険な密造酒の流通も盛んだ。

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アルコール飲料業界は、改正前の時点ですでに税金が販売価格の60%に上っていたと指摘。これ以上価格が上昇すれば、工業用アルコールなどの乱用が再び増加すると警告する。1980年代末にゴルバチョフ大統領(当時)がアルコールを禁止したような事態になるとの見方だ。

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