ロシアで元旦からビール販売を制限する法律が発効した。ビールを正式にアルコール飲料に分類する内容で、他のアルコール飲料と同じ扱いになる。
\まず、23~8時の夜間販売が禁止される。また、小売店も販売できるのは面積50平方メートル以上の店舗に限られる。公道でビールを飲むことも禁止される。
\これにより、いままでのように、夜中に横丁のキオスクでビールを買うことはできなくなり、どうしても飲みたければレストランや酒場に入るしかない。キオスク側も大きな収入源の一つを失う。キオスクでのたばこ販売も禁止される見通しのため、専門家は全国で6万~17万5,000店のキオスクが廃業に追い込まれると予測している。
\今回の措置は政府のアルコール依存症対策の一環だ。世界保健機関(WHO)によると、ロシアではアルコール乱用が原因で死ぬ人が男性で死亡者全体の20%、女性で6%を占める。
\政府は、ウォッカなど蒸留酒への課税強化やアルコール飲料の広告禁止など他の措置と合わせて消費を抑える方針だ。
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