2010/1/13

コーヒーブレイク

爆発物機内に置き忘れ、警察幹部辞任~スロバキア

この記事の要約

12月25日に蘭アムステルダム発米デトロイト行きの航空機で爆破未遂事件が起き、各国の航空当局は空の安全確保に神経をとがらせている。そんな中、こともあろうにスロバキア警察が訓練のため機内に持ち込んだ爆発物を置き忘れ、飛行機 […]

12月25日に蘭アムステルダム発米デトロイト行きの航空機で爆破未遂事件が起き、各国の航空当局は空の安全確保に神経をとがらせている。そんな中、こともあろうにスロバキア警察が訓練のため機内に持ち込んだ爆発物を置き忘れ、飛行機がそのまま飛び立ってしまうという事件が発生した。

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ことの起こりは、同国の国境警察が1月2日にポトラト空港で実施した爆発物探知訓練。警察はこの日離陸予定だった同空港発アイルランド・ダブリン行のドナウウィングス航空の一般客の荷物に爆発物2つを紛れ込ませ、警察犬に探知させていた。警察犬は2つとも発見したというが、警察担当者はこのうち1つを回収し忘れてしまったようだ。

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アイルランド側にこの事実が伝わったのは、なんと事件から3日経った5日。この間、ある一般客の男性は手荷物に入った爆発物に気付かずに持ち運んでいたという。報道によると、この爆発物はTNT火薬の倍の威力がある「ヘキソゲン」で、通報を受けたアイルランド警察は爆発物処理班を出動させ、この男性を含め付近の住民を避難させるなど大騒ぎとなったようだ。

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スロバキア警察とポトラト空港は当初、「離陸直後に回収忘れに気付き、すぐダブリン空港に連絡を取って爆発物の存在を知らせた」と主張したものの、ダブリン空港が「そうした連絡は受けていない」の反論に「連絡はしたが、爆発物の存在をはっきりさせたかは調査中」とトーンダウン。国境警察のMako長官も「爆発物は、添加物がなければ爆発しない仕掛けになっており、それ自体に危険はない」と強調していたが、その後辞任すると発表した。

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幸いにも爆発せず、けが人もなかった今回の事件。だが、6月に議会総選挙を控える与党にとっては、大きな爆弾になるかも?。

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