2011/9/21

コーヒーブレイク

国外旅行が増える~ロシア

この記事の要約

国外旅行に出かけるロシア人が増えている。今年上半期の延べ旅行者数は6,000万人に上り、クレジットカード決済額は過去最高に達した。シティバンクでは、通期の国外クレジットカード決済額が400億米ドル(国内総生産の3%)に達 […]

国外旅行に出かけるロシア人が増えている。今年上半期の延べ旅行者数は6,000万人に上り、クレジットカード決済額は過去最高に達した。シティバンクでは、通期の国外クレジットカード決済額が400億米ドル(国内総生産の3%)に達するとみている。

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旅行業界団体によると、ロシア人に人気の目的地はトルコ、中国、エジプト、タイ、フィンランドだ。国外ツアーの参加者は上半期に1,800万人を数え、目的地別では独立国家共同体(CIS)が32.4%を占めた。

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人気の高い北アフリカ諸国への旅行者数は政情不安から半分近くに減少。日本も東北大震災と福島第一原子力発電所の溶融事故で半減した。

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代わりにキューバやドミニカ共和国などのカリブ海諸国に出かける人が多くなり、キューバは前年同期比106%、ドミニカ共和国は65%、それぞれ増加した。香港も55.2%増えた。

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旅行会社の売上高を目的国別にみると、イタリア、ウクライナ、米国、ドイツ、フランスが多く、昨年はいずれも拡大した。

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ただ、ビザのリポートによると、団体で行動しないフリープラン商品を利用するロシア人が増えている。また、航空券、レンタカー、宿泊費など、旅行関連の出費にカードを使う人が多くなっている。

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シティバンクによると、ロシアで発行された同社のクレジットカードは、国外利用が決済総額の3分の1近くを占め、昨年の20.1%から大きく拡大している。決済国をみると米国、イタリア、英国、フランス、スペインの順で多かった。

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ビザカード国外決済額のトップはイタリアの5億5,700万ドルで前年同期に比べて39%増加した。以下、ウクライナ、米国、ドイツ、フランスと続いた。用途をみると、イタリアや米国ではショッピングに使う比率が高く、ウクライナでは宿泊費が多かった。

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昨年のビザカード国外決済額は58億ドルだった。ビザカードを国外で利用した人の数は前年から36%増加し、決済回数も43%増えた。

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