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2010/9/22

ハンガリー

ハンガリー7月新規受注、外需のけん引で大幅増

この記事の要約

ハンガリー製造業の新規受注が好調だ。中央統計局(KSH)が15日発表したところによると、7月の新規受注(数量ベース)は前年同期比29.5%増となり、4カ月連続で上昇した。受注拡大をけん引するのは外需で、国外受注残高は20 […]

ハンガリー製造業の新規受注が好調だ。中央統計局(KSH)が15日発表したところによると、7月の新規受注(数量ベース)は前年同期比29.5%増となり、4カ月連続で上昇した。受注拡大をけん引するのは外需で、国外受注残高は2008年11月以降で初めて前年同月を上回った。

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国外新規受注は前年同月比で33%増加した。昨年12月に上昇に転じ、1、3月を除き堅調に伸びている。国内新規受注は9.1%増で5、6月の2ケタ増に比べると勢いはやや弱まったが、4カ月連続で回復基調にある。総受注残高は0.4%減で、内訳は国外受注の4%増に対し国内受注が28.7%減だった。国外受注残高は金融危機ぼっ発以来、初めて前年同月を上回った。国内受注残高は依然として低調だが、1月以降で最も落ち込みが小さかった。

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鉱工業生産は2月から前月比を上回る堅調な展開が続いていたが、7月に1.1%減(前年同月比では11.5%増)と下向いた。だが、新規受注が好調で受注残高が拡大していることから、今後も生産活動の勢いは衰えないとみるアナリストが多いようだ。

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