ベラルーシ議会は14日、大統領選挙を12月19日に実施することを決定した。野党勢力が対立候補を一本化するのはほぼ不可能で、現職のルカシェンコ大統領の4選が確実視されている。
\1994年に就任したルカシェンコ大統領は、徹底したメディア統制と野党弾圧を行い、欧米諸国から「欧州最後の独裁者」と批判されている。同盟関係にある隣国ロシアとの関係も、6月にロシアが天然ガス代金の未払いを理由にベラルーシ向けガス供給量を60%削減するなど緊張が高まっている。政治アナリストのクラコフスキー氏は、ルカシェンコ大統領の4選は動かないとしながらも、「ロシアとの関係悪化や物価上昇に対する国民の不満が大統領の支持基盤の弱体化させ、これまでのような地すべり的勝利は難しいだろう」との見方を示している。
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