ウクライナ政府は22日、ロシアの原子力独占企業体アトムエネルゴプロムの核燃料子会社TVELが同国で核燃料生産施設の建設プロジェクトを落札したと発表した。ウクライナは現在、原発で使用する核燃料のほぼ100%をTVELからの輸入に頼っている。
\核燃料生産施設は2013年に稼働し、まず、ウラン換算で年200トンの燃料棒と燃料集合体を生産する。2020年には生産量を2倍の400トンに引き上げる予定だ。
\今回の入札では、(1)新たに設立される核燃料生産施設の運営会社の過半数株を政府が取得(2)通常実施権に基づいた技術移転を2020年までに実施――などが条件となった。(2)により、核燃料生産施設がウクライナ及び第三国の原発に燃料を供給することが可能となる。政府は2020年までに同技術を取得したいとしている。
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