オーストリアの製材・木材加工大手シュヴァイクホーファーのルーマニア事業が好調だ。現地経済紙『ジアルル・フィナンチアル』が先ごろ同社社長の談話として報じたところによると、ルーマニア事業の2010年売上高は前年比36%増の3億ユーロに達し、このうち主力海外市場である日本への輸出額は約1億ユーロとなる見通しだ。
\業績拡大には近年の買収戦略が奏功している。シュヴァイクホーファーは02年にルーマニアに進出し、セベシュとラダウティに製材工場を構えた。その後、08年にコマネスティの木材プレート工場を、今年に入りウクライナ国境近くのシレットの木材加工工場を傘下に収め、製品分野を拡大している。業況が良好なコマネスティでは従業員を現状の430人から100人増員する計画だが、シレット工場(200人)は当初予想した業績を出すまでに至っていないという。
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