2010/1/6

チェコ・スロバキア

チェコ11月鉱工業生産、前年同月比0.2%増

この記事の要約

チェコ統計局が先ごろ発表した2009年11月の鉱工業生産は前年同月比0.2%増となり、08年9月以来、初めて上向いた。ただ、08年11月が同17.4%減と大きく落ち込んでいた反動という面が大きく、市場では今回の小幅上昇が […]

チェコ統計局が先ごろ発表した2009年11月の鉱工業生産は前年同月比0.2%増となり、08年9月以来、初めて上向いた。ただ、08年11月が同17.4%減と大きく落ち込んでいた反動という面が大きく、市場では今回の小幅上昇がむしろ景気回復のもたつきを示すものとして判断しているもよう。

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伊銀行大手ウニクレディトのアナリストは、09年通期の鉱工業生産が前年を13%下回ると予測したうえで、「(鉱工業生産が)金融危機前の水準に回復するのは11年末、あるいはそれ以降」とみる。ライフアイゼンバンクのエコノミストも同様で、「09年の反動で10年の鉱工業生産は前年比2%増加するが、生産規模は08年を下回り、06年ごろの水準にとどまる」としている。

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チェコ産業連盟も現状は景気好転には程遠いとみている。11月の新規受注高は前年同月比8.1%増。特に外国からの受注が11.1%増と好転したものの、国内企業の3分の2以上が依然として受注状況に満足していないという実情だ。市場では「今年は失業者の増加と財政緊縮が内需拡大にブレーキをかける反面、外需が景気回復をけん引する」(ライフアイゼンバンクのエコノミスト)といった声が出ている。

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