2010/1/6

チェコ・スロバキア

チェコで酒税引き上げ

この記事の要約

チェコでは今月1日から酒税が引き上げられた。財政赤字縮小に向けた政府の増税策の一環で、国産酒の小売価格はアルコール度数が40度以上の蒸留酒で1リットル当たり6コルナ、ビールで0.5リットル当たり50ヘラーの値上げとなるほ […]

チェコでは今月1日から酒税が引き上げられた。財政赤字縮小に向けた政府の増税策の一環で、国産酒の小売価格はアルコール度数が40度以上の蒸留酒で1リットル当たり6コルナ、ビールで0.5リットル当たり50ヘラーの値上げとなるほか、輸入酒の価格も2%上昇する。

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酒造メーカーからは増税に反発する声が上がっている。仏レミー・コアントローのチェコ子会社社長は、「酒税を引き上げれば消費者は購入を控えるため税収はかえって落ち込み、密造酒の流通を増加させる結果になる」と批判する。なお、チェコの酒税は純アルコール1ヘクトリットル当たり946ユーロと、欧州連合(EU)加盟国では平均的な水準となっている。

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チェコではアルコール含有量が2デシリットル以上の製品に納税印紙の貼付を義務付けている。しかし、含有量を1.99デシリットルにして課税を逃れる手口が横行していることから、議会は先ごろ、印紙の貼付を義務付ける対象を含有量1デシリットル以上の製品に拡大する法案を可決した。昨年9月のアルコール製造業者協会の報告書によると、違法な酒類の流通は増加する傾向にあり、現在は市場全体の1割を占めると推定されている。

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