ブルガリア経済省はこのほど、再生可能エネルギー開発予測戦略を策定した。このなかで同省は、水力とバイオマスの潜在発電能力が大きいと指摘。政府はこの資料をもとに2010年半ばまでにクリーンエナジー国家戦略をとりまとめ、エネルギー総消費量に占める再生可能エネルギーの比率を2020年までに16%に引き上げる目標達成に向け、道筋をつける方針だ。
\ブルガリアのエネルギー総消費量に占める再可エネルギーの比率は、まだわずか1.5%にすぎない。再可エネルギーの発電量を引き上げるため、政府はルーマニアと共同でドナウ川や黒海で2つの水力発電所を建設する案を検討。他の欧州連合(EU)加盟国とも水力発電を中心に合同プロジェクトを積極的に進める意向という。
\ただ、カラジョヴァ環境相はこれに先立ち、再可エネルギーを名目とした乱開発に懸念を表明。再可エネルギー開発が可能な地域の指定を盛り込むクリーンエナジー国家戦略が議会で成立し、これが欧州委の承認を受けるまで、初期段階にある再可エネルギープロジェクトのすべてを凍結する可能性があると明らかにした。
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