2010/1/6

ロシア

極東に石油出荷施設が完成

この記事の要約

ユーラシア大陸を横断してロシア産原油をアジアに運ぶ「東シベリア太平洋パイプライン(ESPO)」の終点となる沿海地方ナホトカ近郊のコジミノで12月28日、石油の積み出し施設が完成し、プーチン首相ら要人が出席して記念式典が行 […]

ユーラシア大陸を横断してロシア産原油をアジアに運ぶ「東シベリア太平洋パイプライン(ESPO)」の終点となる沿海地方ナホトカ近郊のコジミノで12月28日、石油の積み出し施設が完成し、プーチン首相ら要人が出席して記念式典が行われた。

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ESPOは東シベリア・イルクーツク州のタイシェトとコジミノを結ぶ総延長4,794キロメートルのパイプライン。年間輸送能力は8,000万トンを予定している。すでにタイシェトからアムール州のスコボロジノまで2,694キロの敷設は完了している。残り2,100キロは来年着工、2014年までに完成する予定で、それまでスコボロジノ~コジミノ間は鉄道輸送で代行する。

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コジミノに20億ドルを投じて建設された積み出し施設は石油貯蔵タンクやタンカーへの積み込み設備などを備え、出荷能力は日量30万バレル(年間1,500万トン)。プーチン首相は式典で、「成長が見込まれるアジア太平洋市場の開拓を可能にする重要なプロジェクトだ」と強調。今後、コジミノを拠点にアジア市場への資源輸出を拡大していく方針を示した。

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