2010/1/6

ロシア

極東での造船事業に50億ドル

この記事の要約

ロシアのプーチン首相は12月28日、国営統一造船会社(OSK)が外国企業と共同で極東沿海地方に2カ所の造船施設を建設する計画を発表するとともに、極東での民用船舶及び関連技術の開発・生産プロジェクトへの投資額が2020年ま […]

ロシアのプーチン首相は12月28日、国営統一造船会社(OSK)が外国企業と共同で極東沿海地方に2カ所の造船施設を建設する計画を発表するとともに、極東での民用船舶及び関連技術の開発・生産プロジェクトへの投資額が2020年までに50億米ドルに達するとの見通しを明らかにした。

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OSKは、中国・シンガポール合弁企業の煙台ラッフルズ船業有限公司(煙台ラッフルズ)と共同でウラジオストク近郊のチャジマ湾に海洋油田の掘削リグを建造する大型造船所を設立する。また韓国の大宇造船海洋とはズベズダ造船所に乾ドックを建設、液化天然ガス(LNG)運搬船やプラント、ボーリング船などの生産を進める。プーチン首相によると、プロジェクトの総額は7億ドルを見込んでおり、うち75%はロシア側が負担する。なお、開発対外経済銀行(VEB)は先ごろ、初期工事資金として10億ルーブル(3,370万ドル)を融資すると発表した。

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プーチン首相は、極東における造船事業を政府として支援していく考えを強調し、ガスプロム(天然ガス)やロスネフチ(石油)、ソフコムフロ-ト(海運)など大手企業と、タンカーなどの購入で協議を進めていることを明らかにした。

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