2010/1/6

CIS諸国

日立、カザフでガスタービン3台受注

この記事の要約

日立製作所は12月28日、カザフスタンの卸電力事業者クリスタル・マネジメントからガスタービン3台を受注したと発表した。受注額は40億円。2011年後半の運転開始を見込むという。\ 受注したのは、出力30メガワット(MW) […]

日立製作所は12月28日、カザフスタンの卸電力事業者クリスタル・マネジメントからガスタービン3台を受注したと発表した。受注額は40億円。2011年後半の運転開始を見込むという。

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受注したのは、出力30メガワット(MW)クラスの中容量ガスタービンH-25型。同国中南部クジル・オルダの北方にあるアクシャブラグ油田内に建設される発電所に納入する。同油田をはじめ、カザフでは原油採掘に伴う天然ガスが産出しているものの、有効利用できず一部は焼却処分されている状態という。このためガスタービンを導入し、産出したガスで発電できる仕組みを整える。

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さらにカザフでは、南部で電力不足が慢性化しているという事情もある。南部は経済の中心都市アルマトイを抱え、高い経済成長に伴って電力需要が拡大。一方で資源に乏しく、国内長距離配電網も整っていないことから資源の豊かな北部から電力の供給を十分受けられず、不足分をキルギスなど周辺国からの輸入で補っている。

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こうした状況の改善のため、カザフでは資源の効率的活用に向けたインフラ整備を進めており、日立へのガスタービン発注もこの一環。なお今回の購入資金のうち34億円は、国際協力銀行がシティバンクと協調し、カザフスタン開発銀行経由で貸し付ける。

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