2010/1/6

CIS諸国

川重子会社、双日とトルクメンで肥料製造設備受注

この記事の要約

川崎重工業子会社のカワサキプラントシステムズ(KPS)と双日は12月28日、トルクメニスタンの国営化学公社トルクメンヒーミヤから肥料製造設備を共同で受注したと発表した。受注額は約600億円で、設備の規模は同国最大となる。 […]

川崎重工業子会社のカワサキプラントシステムズ(KPS)と双日は12月28日、トルクメニスタンの国営化学公社トルクメンヒーミヤから肥料製造設備を共同で受注したと発表した。受注額は約600億円で、設備の規模は同国最大となる。同所の稼働開始は2013年を予定している。

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両社は、トルクメンヒーミヤが国内東部のマリに建設を計画している肥料工場向けに、製造設備を供給する。KPSがアンモニア、尿素の各製造設備と発電や水処理、窒素製造などの付帯設備について全体の設計から機器の供給までを担当、双日が資金面の調整などとりまとめを請け負う。同設備ではトルクメンで産出する天然ガスを原料に、1日1,200トンのアンモニアと同1,925トンの尿素を生産する計画だ。

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トルクメンは、主要農産物で輸出量も多い綿花栽培に必要な尿素肥料の需要が国内で高まっているうえ、周辺国への輸出も視野に入れているという。このため同国は内陸のテジェンやカスピ海沿岸のトルクメンバシにも肥料工場の建設を計画しているもよう。KPSと双日は今回の受注を足掛かりに、さらなる受注拡大を目指すとしている。

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KPSは川崎重工が全額出資する子会社で、エネルギープラントやインフラ建設、環境・リサイクル事業などを手掛ける。

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