中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2010/1/13

総合・マクロ

ルーマニアなど4カ国、10年も利下げ継続か

この記事の要約

世界的な景気の回復基調の高まりを背景に多くの新興国の間で出口戦略を模索する動きが活発になるなか、ルーマニア、ロシア、セルビア及びハンガリーの4カ国では2010年も利下げが継続される見通しだ。伊金融大手ウニクレディトが6日 […]

世界的な景気の回復基調の高まりを背景に多くの新興国の間で出口戦略を模索する動きが活発になるなか、ルーマニア、ロシア、セルビア及びハンガリーの4カ国では2010年も利下げが継続される見通しだ。伊金融大手ウニクレディトが6日発表したレポートで明らかにした。

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ウニクレディトのエコノミスト、Gourov氏によると、これら4カ国では、内需低迷とインフレ圧力の低下を受けて今年も金融緩和策をとる可能性が強く、政策金利は10年末までにルーマニアで現在の7.5%から6.5%に、セルビアが9.5%から7.5%に、ハンガリーが6.25%から5.5%にそれぞれ引き下げられると予測。ロシアでも翌日物レポ金利が6%から5%に低下するとみている。

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インド、ブラジル、中国などの新興国ではインフレ懸念が台頭しており、利上げの公算が強まっている。Gourov氏は、中東欧の一部の国でもこの傾向はみられるとして、第4四半期にポーランドが3.5%から3.75%に、チェコが1%から1.5%に政策金利を引き上げる可能性が高いと予測している。

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